DSPを使用しないという選択
現在のカーオーディオにおいてDSPは必要不可欠なものとなっています。聴く人が各スピーカーのセンターにいない、狭い空間、点在するスピーカー……ホームオーディオと比較すると条件が悪すぎるのですが、DSPの登場によってかなりレベルの高い調整が可能になりました。
設定がしっかりできれば最高のパフォーマンスをだせるDSPも自分が調整しようとすると少しの調整であってもかなり難しく「dBって?」「スロープ?」「カットオフ?」という人がほとんどだと思います。
今回の製品はあえてアナログで完結し、初期設定から「もう少し低音が欲しい」と感じればこのアンプに付いているドアスピーカーやウーファーのダイヤルを回せばよく、「もう少し高音が……」と思えばツイーターのダイヤルを回せばよいという作りになっています。ユーザーさんに気楽に音楽の変化を楽しんでほしい、遊んでほしい、との考えから今回はDSPを使用しないという方法を取りました。